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2013年2月 3日 (日)

【映画】東京家族

小津安二郎監督の「東京物語」をモチーフに作られた作品との事ですが、さすがに未見です。


田舎の両親が東京で暮らす子供たちを訪ねてくるというのが大筋なのですが、私自身の年齢的に両親側の気持ちも子供側の気持ちもわかってしまうだけに、いろいろ感慨深い作品でした。

大きな山場として母親の死が描かれるのですが、長男、長女、次男の考え方や、子供の世話にはならないと言う父親の気持ち、これらは自体験として見てきていたので複雑な気持ちが…。
人の死は大きな出来事ですが、それを含めて普通の生活の出来事であり、それをしっかりと描いているのがすごいですね。


もう1つ、本作品は本当なら2011年4月に公開される予定でした。
ところが、件の震災が3月にあり、公開が延期されています。
これは、もちろん震災被害などの事情もありますが、山田洋次監督が歴史的にも大きな事件をこの作品の中に描かなければならないと考え、脚本を書き換え、11ヶ月公開を延期させてまで完成させた作品になったそうです。

そのため、要所要所に震災の事が出てきます。
決して大きく取り上げたりしていないのですが、震災を乗り越えて生きている人々がしっかり描かれていたと感じます。


母親の死が終わりでは無く、家族はそれを乗り越えて生きていかなければなりません。
父親には父親の、子供達には子供達の、それぞれの生活があります。

そういう意味で綺麗なラストが描かれている訳ではありませんが、観終わった後にも(気持ち的な)余韻を残す作品だったと思います。

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