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2009年8月17日 (月)

【Book】忌品

4198av2qfcl__sx230_忌品 太田忠司
「道具」に秘められた魔の力を題材とした短編集ということで、太田忠司作品としては異色だと思います。

8編の短編が収録されており、最後の「手紙」が書き下ろしになっています。
が、個人的には「手紙」は無い方が良かったような気がします。

「眼鏡」
個人的に一番面白かった。惜しむらくは短編として完結させるために、主人公が囚われる時間が短かったこと。

「口紅」
恐るべきは女の執念という感じ。オチは何か理由があったのか、単なる嫉妬だったのかで、見かたが変わりそうです。

「靴」
ホラーテイストが強いですね。オチはビジュアル的にシュールな恐さが。

「ホームページ」
なんとなく都市伝説。ataganaの真意は果たして?

「携帯電話」
高橋葉介作品とかにありそうな感じ。自信家だけに悲しい。

「スケッチブック」
これも面白かった。SF系ホラーにありそう。
序盤でラストは見えてしまうかな。

「万華鏡」
ラストまで読んでしまうと、かなりホラーチック。万華鏡…。
これぞまさしく呪いの品という感じ。

「手紙」
なぜこの1編を書き下ろしとして加えたのかが悩ましいところ。
構成としては面白くなるのかもしれないけど、この1編のせいで他の7編が色褪せてしまうように感じた。
なんかもったいない。


全体として薄く感じるのは短編集なので仕方ないのですが、やはりこの方は長編作家なのかなと感じたのは正直なところです。

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