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2009年7月11日 (土)

【Book】死神の精度

51d2boteu69l__sx230_死神の精度 (文春文庫) 伊坂幸太郎
ハードカバーの頃に薦められていたんですが、やっと読めました。文庫になってからも結構経ってしまいました(^^;

6編収録されていて、それぞれが短編としても読めるくらいに完結しています。でも、続けて読むとあちこちに繋がりが見えて、やはり連作なんだなと感じます。

人の死の可否を決定する“死神”・千葉が主人公という事は一貫されていますが、それぞれの短編は推理小説風であったり、ハードボイルド風であったり、果ては恋愛小説風であったりします。
なぜ「風」なのかと言うと、人外の存在である死神が介入する事で、やはり普通の展開にはならないからです。
それがこの作品の面白さだと思います。
特に、推理小説風の「吹雪に死神」なんて、普通の推理小説だったら「ふざけんな!」っていう感じのオチですから(笑)

全編通して、死神である千葉が、人間の中では当たり前な行動や機微な言い回し・心情を理解できず、素直に疑問をぶつける下りは非常に面白いです。
例えば、「年貢の納め時だな」と言われた千葉が、そのままストレートに「年貢制度は今もあるのか?」と真顔で切り返す。これはまさに長い時を過ごしてきた死神ならではの受け答えに感じて笑ってしまいました(笑)

6編それぞれとても面白かったんですが、やはり最後の「死神対老女」が秀逸でした。特に最後のシーンなんか、ちょっと感動してしまいましたよ。


この作者は、重力ピエロアヒルと鴨のコインロッカーを書かれた人だったんですね。
こちらは映像の方で見たい気がします。

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