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2009年6月 5日 (金)

【Book】砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

51mfjse8xbl__sx230_砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫) 桜庭一樹
先日読んだ「少女には向かない職業」や、これから読もうと思っている「少女七竈と七人の可愛そうな大人」の原点とも言える作品との事です。
桜庭一樹氏の作品はこれを数えてもまだ2冊しか読んでいませんが、非常に波長が合うように感じました。読んでいてすごく弾みがつくというか、頭の中にイメージが広がるような感じなんですよね。

表紙をめくると、いきなり結末が書いてあります。かなり衝撃的でした。
そして、その結末に向かって、主人公の一人である山田なぎさの視点で、もう一人の主人公である海野藻屑(なんつう名前だ!)との1ヶ月が語られて行きます。
1ヶ月。読んでる間は気付きませんでしたが、たった1ヶ月の物語だったんですよね…。

いろんな問題が織り込まれています。敢えて書きませんが。

ああ、少女には向かない職業を書いた人の作品だなと思わされたのが、たった13歳の少女にはどうしようもない問題がいっぱいあって、どうしようもないんだけど、それでもなんとかしようと葛藤する姿が描かれていた部分を読んだ時です。
考えないようにする、逃避する、それもまたできる事の範囲での1つの解決手段なんですよね。

名前の挙がる登場人物は少なく、子供に絞るともっと少なくなります。
でも、考えてみると、それがなぎさの世界だった訳で。
なんとなく超越した存在のように思われた兄・友彦も、やっぱりまだ子供だったんですよね。

書店で探してもらうとわかりますが、この作品は200ページにも足りない薄い本です。
ちょっとお試しに読んでみるのも良いかと思います。
描写がえぐかったりするので諸手を上げてお薦めとまでは言えませんが、いろいろ考える事ができる作品だと思います。

結局、うさぎ事件の犯人は誰だったのでしょう。
ある意味で、恐い問題が残されたのかもしれません。

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