« 【Book】拳と魔封の物語(1) | トップページ | 【Book】チョコレートビースト »

2009年5月12日 (火)

【Book】ハサミ男

51p9btywetl__sl500_aa240_ハサミ男 (講談社文庫) 殊能将之
面白いと聞いて買ってはいたものの、かなり放置してありました。
読んでみたら実際面白くて、ついつい時間を忘れて読みふけってしまいました。もっと早めに読めばよかった。
タイトルからは陰惨なスプラッター物のような印象を受けますが、そんな事はありませんでした。
殺人推理物なので当然殺人の描写はありますが、さほど凄まじいというほどではありません。そういう点では普通の推理物と変わりませんね。

さて、読みはじめてすぐに、作者が準備したであろうサプライズの1つには気付きました。途中勘ぐりすぎたかな?と思わされましたが、ほぼぶれずに読み進められました。
なんとなくこの手の小説を続けて読んでいたからだとは思いますが、文章の端々にそれっぽい表現が多かったとは思います。
これを露骨にばれないように、スケープゴートとうまく重ねながら話を進める文章はすごいと感じました。

もう1つのサイプライズというか、真犯人については結構意表を突かれました。
確かに解答偏を読むと怪しさ爆発なんですが、読み進めている時はまったく気付きませんでした(^^;

探偵役であるハサミ男は、精神分裂症と思われる描写でもう一人の自分である「医師」と語り合うシーンが多くあります。
それとハサミ男自身の自殺願望の描写が相まって、ちょっと暗くて重めの描写が結構ありますが、謎が謎を呼ぶというか、1つ真相が判明するとさらに新たな謎を呼ぶような感じで、どんどん先を読みたくなるのはすごかったですね。

いろんな意味でハサミ男の正体が明らかになってからが、この物語のもう1つの山場かなと思います。
ラストもそれっぽいですしね。

同作者の美濃牛はイマイチという評価が多いようなので読んでみるか悩ましいところですね。

|

« 【Book】拳と魔封の物語(1) | トップページ | 【Book】チョコレートビースト »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17254/44994394

この記事へのトラックバック一覧です: 【Book】ハサミ男:

« 【Book】拳と魔封の物語(1) | トップページ | 【Book】チョコレートビースト »