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2008年11月 2日 (日)

まんがで読破シリーズ

最近書店で平積みされてたりする、まんがで読破シリーズが気になって、何冊か買って読んでみました。
要は名作をまんがで読ませるという、昔からある作品群ですね。

まんがを描いてるのは、バラエティ・アートワークスという、よくわからないところです(^^;
個人的には、絵柄とかが加藤元浩を彷彿とさせる印象です。

まんがで読んで興味をもったら活字を読んでみるというのもありかなと思います。当然ながら、心理描写などは活字の方がしっかり描かれていますしね。

いくつか抜粋して簡単な感想など。


「わが闘争」ヒトラー
歴史的に悪名高いヒトラーの著であるわが闘争ですが、内容的には面白いです。楽しいのとは違いますが。
英雄だったこともあるのも事実。
総統となった後のユダヤ人虐殺があまりにも有名すぎるため毛嫌いしてる方もいると思いますが、歴史的になぜヒトラーが総統まで上り詰めることができたのか、人物伝として読んでも面白いと思います。

「戦争と平和」トルストイ
一般に英雄として描かれる事の多いナポレオンですが、攻められる方から見れば憎むべき敵。
モスクワを舞台とした戦争を通した物語です。
これは単純に面白いです。訳にもよりますが、活字でも読んでみたい。

「リア王」シャイクスピア
あまりにも有名ですね。
ブリテンの王とその三人の娘によって繰り広げられる哀愁劇です。
あまりにも悲劇。故にラストが光るんだと思います。
一度、喜劇への転機が訪れたかのように見えるのも、また更なる悲劇への序章にすぎないのがまた…。
直接読んだ事が無い人でも、どこかで聞いたり見たりした事があると思います。

「赤と黒」スタンダール
野心家の主人公が繰り広げる、ある意味立身出世劇、かつ愛憎劇。
奇麗事ばかりではないんですが、プライドの高さからくる高潔さもあり、ただ嫌悪するという事にならないのがいい。
最後の裁判の言葉が結局はジュリアンそのものだったんでしょう。
マチルドの行動が理解できない…。

「ファウスト」ゲーテ
悪魔との取り引きの例としてよく引き合いに出される作品ではありますが、内容的にはそんなレベルでは決してないですね。
前半はファウストの欲望(というにはあれですが)による悲劇、後半は人間の欲望による悲劇という、大きな転機があります。
どちらかというと哲学的。

「カラマーゾフの兄弟」ドフトエフスキー
まさに人間ドラマ。
それぞれ性格が異なる三兄弟ですが、やはりそこは兄弟だったと。(要約しすぎ)
これは活字で読むか悩むなぁ。まんがの方が面白いような気もする。

「ツァラトゥストラかく語りき」ニーチェ
これは難しい作品ですね。
人間の弱さ、汚さが浮き彫りにされているのと、永遠回帰と表現されている、仏教で言うところの輪廻転生の話しが融合していて、面白いとはあんまり言えないです。
どちらかと言うと、重いという表現が合ってるかも。

「罪と罰」ドストエフスキー
これは活字で読むべき。
ロージャの心理とか、まんがでの表現は難しいと思う。
作品としてはかなり深く、じっくり読みたい1作ですね。

「破戒」島崎藤村
出身による差別を取り上げた作品で、重いです。
いまだにこの差別は拭いきれておらず、染みのように日本に残っているのが実情。
この作品は主人公の苦悩と決意や、周囲の人々の強さが、すばらしい結末に結びついている美しい作品だと思います。
こういう作品にもいろいろ言う輩がいるんでしょうね…。

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